【新社会人へ】新卒半年でうつ病になり退職した男が考える、新入社員が意識すべきこと3つ
20卒で1年も持たずうつになり退職した私。
世の中の新卒者、新社会人、新入社員に向け「私のようにならないために意識しておいたほうがいいこと」を体験も踏まえ3つほど記しておきます。
これを意識していればうつとか退職とかにならない、なんて保証はありませんが私自身ができなかった「もっとこんな風に考えておけばよかった」と思うことばかり書いておきます。
この記事がおすすめの人
@新社会人・新入社員
@なしをみたいになりたくない人
@働くのが不安な人
@なんとなくで社会に出ちゃって、働き始める人
仕事以外の時間を充実させる
ストレスを消化するために充実した時間が必要
他人や社会とかかわるうえで「ストレスがない」ということはありえません。
完全週休2日制としても、5日働きストレスにさらされ、自分の時間は2日のみ。限られた時間で学生の頃と比べ物にならないほどのストレスを受け止めなくてはいけません。そのため私たちはストレスをどう解消していくかについてしっかりと考えていかないといけません。
ストレスには二種類あります。筋肉痛や目の疲れのような肉体的なもの、そして仕事や人間関係といった環境などからくる精神的なものの二種類です。このうち、精神的なストレスは睡眠や時間の経過では解消されません。
精神的なストレスを解消するのは、充実した時間です。趣味や運動、友人・恋人との時間など仕事ではない時間をどれだけ満足いくものにできるかによってストレスの解消度や仕事での負荷のかかり具合が違ってきます。そのため、趣味や運動などは継続しつつ、オンライン飲み会などで気の合う友人たちと愚痴を言い合うような時間を積極的に設けるようにしましょう。
"生きる"と"活きる"で「生活」
一日や一週間の時間が"仕事か仕事じゃないか"しかなくなってしまうのは悪手です。仕事を生きるための時間とするなら、仕事以外の時間はあなたを"活かす"時間です。
活かす時間とはどういうことなのか? それは趣味であったり友人や恋人と会ったり、運動や旅行など、仕事じゃないにとどまらない活動の時間です。仕事以外の時間を、「ただ仕事していない時間」ではなく「趣味をしている時間」「運動している時間」などに変えて一日および一週間を濃密な時間にしましょう。
仕事とメリハリがつくと集中力や意欲が衰えず、疲労やストレスも蓄積しづらいです。
学生の頃、家と講義の往復だった私。社会人になって陥った家と仕事の往復、学生の日々と比べ段違いに疲れます。家でやることもなくゴロゴロとしていても疲れは取れず、「今週の休みも意味のない時間を過ごしてしまった」と後悔ばかりしていました。
また、仕事じゃない時間をテキトーに過ごしていると、心配事など結局仕事のことを考えてしまい、気持ちも身体も休まらない時間が増えてしまいます。
私の場合は心配事が頭を離れず、リモートワークというのをいいことに休日にPCを起動して仕事をしていたりしました。不安なところはわからないところなのでいくら時間をかけても進まず、鬱屈とした心持で月曜日に臨むということもしばしばありました。
わからないときはわからないっていう
私が仕事をするうえで、一番うつのとっかかりになったストレスは「わからないんですけど……」と上司や先輩に質問できなかったことです。この記事を読んだ新社会人の人たちにはこれだけは意識しておいてほしいです。
「わからない」を潰すのは"慣れ"と"時間"
新人の悩みのひとつとして、「仕事がわからない、同期と差ができちゃう」ということがあると思います。が、"わからないこと"を気にする必要はありません。わからないならわかるようになればいいんです。
研修が1週間だろうが3か月だろうが大差なく、新人は9割9分9厘、仕事はわかりませんし成果は出ません。結局わからないのがわかるようになるのに必要なのは時間と慣れ、経験です。
時間外に勉強をする、上司や先輩に都度教えてもらう、わからないことは1つずつやって覚えていけばいいんです。1週間に1つわかることが増えていけば、2~3年もすれば大体同じくらいです。社会に出たのが22歳とすると、約40年は社会の一員として仕事をするんです、会社もそれは承知の上で新卒採用をしているので安心しましょう。
なので、わからないことは気にしない、ただし教えてもらったことは極力忘れないようにしましょう。次第に結果や実力はついていきます。私のように折れてしまわないことが大切です。
上司や先輩の仕事を邪魔しちゃいけない、と考えない
よく考えてしまうのは「上司(先輩)が忙しそうだから質問するのは後にしよう」ということです。リモートワークが普及した今では、画面の向こうの様子がわからないことが多いため、「上司や先輩の様子がわからない、質問していい状況かわからない」といった考え方も増えます。
気にせずガンガン質問しましょう。理由は3つ。
まずは、新人が仕事をするうえで"どんなに時間をかけてもわからないことはわからない"ことが多いためです。目安が欲しい人は、10分頭を抱えて考えてもわからなかったら質問しましょう、自分がどんなことを考え・調べてみたのかも添えると印象がいいです。
ふたつめは、上司や先輩たちは新人の面倒を見るのも仕事のひとつということです。新人の仕事が終わらなかった場合、責任をとって残業や手間を食う羽目になるのは後れを管理できなかった上司や先輩になります。そのため彼らからすると「わからない所を質問しないで仕事が遅れることは避けたい」です。
そして最後に、上司や先輩たちは貴方がどのくらいわからないのか知らないし、どこまで教えたらいいのかもわからない、ということです。それは上司や先輩方も重々承知ですが、彼らからすると「質問がこないということはわかっていて、進捗も問題ない」と考えられる場合が多いです。
気が引ける、怒られるんじゃないか・怒られたらどうしよう……と思う気持ちもめちゃくちゃわかりますが、"わからない"と質問するのも新人の仕事と割り切って取り組んだ方がいいです。質問できなかった結果ボロボロになった私が言います。もし質問して怒られるようなら心の中でそいつをボコボコにしてやりましょう。
一番大切なのは自分
いいところ悪いところを分けて利用する
友人の話です。仕事では業績が出なかったり体育会系な気質があっていないらしく、体重も10㎏以上落ちているみたいです。
しかし、彼は今の仕事を辞めるつもりはないとはっきり言っていました。理由は「給料がいいし好きなことに携われているから」ということでした。
仕事に向き合ううえで、"いいこと/悪いこと"を区別してみましょう。
・給料が高い↔低い
・残業が多い↔少ない
・福利厚生(有給など)がいい↔悪い
・飲み会が多い↔少ない
・好き(あるいは興味がない)↔嫌い
・人間関係が楽しい↔辛い
など、メモか何かに書いてみてもよいですね。そのなかから、自分の許せる範囲を探ってみましょう。「残業は多い、けれど給料がいい」という場合、給料のプラスを考えれば残業は我慢できる、と意識できれば、残業への不満が緩和されます。
一時の感情で「もう辞める!!」と辞めてしまうと、よく考えたら我慢できた部分で辞めてしまう可能性があります。私は仕事ができなくなるまで体調が悪くなってしまったので叶いませんでしたが、そうでないなら色々考えて把握することを試みるとよいでしょう。
他人を頼ることは悪いことじゃない
一番大切なのは自分です。悩みを独りで抱え込んでしまっても、事態が好転することはなく、身体も心もよくない方向へと転がって行ってしまいます。上司に内緒でサービス残業するとかもってのほかです(9月頃の私へ)
それを避けるために、行き詰った際は周囲の人を頼ってみましょう。上司や先輩・同期など職場の人、学生の頃の友人、家族、心療内科などの訪ねるのも手かもしれません。話を聞いてもらうだけでも楽になりますし、上司や先輩に関しては仕事に関する悩みが解消できるかもしれません。
私見にはなりますが、いい上司・会社なら必ずあなたの相談に乗ってくれます。私の勤めていた会社は社員が30名ほどの中小企業でした。人手や顧客からの信頼が大切なはずなのに、嫌な顔せず親身になってくれました。
相談をした翌日からもう仕事は休んでよい、現場との話はつけておく。社員が仕事をするのが役目なら、会社は社員を守るのが役目と言ってくれました。
私は身体の状態が、かなり悪くなってから初めて会社に相談しました。結果、休職期間だけでは復職に至らなかった次第で、会社の人たちの優しさや相談することの大切さに気付いたものの退職といった形になりました。
正直な話、もっと早くに相談していれば復職もしてなんとなく仕事もできていたような気がします。私は早めに相談しなかったことを後悔しました 、質問と相談は早めにしましょう。
新入社員なんて社会に出てペーペーで悩むのが当たり前です。先人たちはそんな新人をたくさん見てきていますし助けてます。一人で抱え込まずに、安心して周りに寄りかかりましょう。
私みたいにならず、よい社会人ライフを。